包茎とは!3つの包茎の種類
種類 | 内容 |
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仮性包茎![]() |
日本人に一番多い包茎のタイプで通常時は亀頭に包皮がかぶさっているものの、指で剥けば簡単に亀頭を露出させることができる状態のことを仮性包茎といいます。 仮性包茎の場合、勃起時は自然に亀頭が露出するものと、勃起してもほとんど皮が被ったままのものがあります。 |
カントン包茎![]() |
カントン(嵌頓)という言葉の意味は、「はみ出した物が元に戻りづらくなる状態」を指します。 カントン包茎の場合、包皮の口が狭く、亀頭を露出させるとカリ首で締めつけしまう状態のことをカントン包茎といいます。 無理に亀頭を露出させると元に戻らないことがあり、腫れや痛みを伴う場合があります。 程度によりますが、性行為に支障をきたすこともあります。(痛みを感じて勃起が持続しないなど)。 |
真性包茎![]() |
亀頭にかぶさっている包皮の口が非常に狭く、亀頭を露出させることがまったくできない状態のことを真性包茎といいます。 真性包茎の場合は勃起時に痛みを感じる場合が多く、そのために性行為は困難になります。また包皮の内側を洗うことができないため、かなり不衛生な状態になるという問題もあります。 |
いずれも、陰茎を包んでいる皮の出口が狭いために陰茎の先が出ません。これによって感染が起きたり、尿を出しにくくなったりするなど症状はさまざまあります。
主な包茎手術7種類
手術名 | 画像説明 | 説明 |
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1.環状切開術 | ![]() 画像引用元:カズ博多クリニック |
【特徴】 ・一番取り扱われている方法 ・包皮の余分な部分を切除する手術 ・全ての包茎の症状に対応できる ・ツートーンになりやすい【適応】 ・仮性包茎 ・カントン包茎 ・真性包茎 |
2.亀頭直下埋没法 ※推奨 |
![]() 画像引用元:銀座みゆき通り美容外科Men’s |
【特徴】 ・包皮を亀頭の下に埋め込む手術 ・全ての包茎の症状に対応できる ・傷跡がわかりづらい【適応】 ・仮性包茎 ・カントン包茎 |
3.陰茎根部切開法 | ![]() 画像引用元:銀座みゆき通り美容外科Men’s |
【特徴】 ・包皮の根元を切開する手術 ・傷が根本になるので毛で隠れやすい【適応】 ・仮性包茎 |
4.切らない手術 | ![]() 画像引用元:カズ博多クリニック |
【特徴】 ・余剰の包皮を根本に縛り付ける・亀頭に異物を入れるなどで皮がかぶらないようにする ・術式により対応が不明 ・包茎に戻る場合がある ※クリニックにより術式は様々【適応】 ・基本的に仮性包茎 |
5.クランプ法 | ![]() 画像引用元:銀座みゆき通り美容外科Men’s |
【特徴】 ・環状切開術の方法のひとつ ・包皮をクリップで留め余剰包皮をガイドに沿って切除する手術 ・全ての包茎の症状に対応できる ・ツートーンになりやすい【適応】 ・基本的に仮性包茎 |
6.背面切開術 | ![]() 画像引用元:カズ博多クリニック |
【特徴】 ・包皮の裏側を切開する手術 ・美容クリニックでは真性包茎・強度の絞約型包茎(カントン包茎)の術前処置に利用することが多いが、一般の泌尿器科などでは背面切開術のみで対応するケースも多い【適応】 ・真性包茎 ・強度の絞約型包茎(カントン包茎) |
7.作図法(旧式) | ![]() 画像引用元:銀座みゆき通り美容外科Men’s |
【特徴】 ・現在はあまり使われていない方式 ・包皮を包皮環で包み込み、固定する手術 ・余剰包皮の切除が亀頭より下方に下がる場合 ・全ての包茎の症状に対応できる ・ツートーンになり傷跡が常に見える ・美容的観点から使われなくなっている 【適応】 ・仮性包茎 ・カントン包茎 ・真性包茎 |
比較的施術が簡単なため低価格な「クランプ法(環状切開術)」や、仕上がりの美しい「亀頭直下埋没法」の施術が主流です。
しかし、「クランプ法(環状切開術)」は、傷口がペニス中央にでき、傷口で皮膚の色がはっきり分かれる「ツートーン」になり手術の跡がわかりやすいというデメリットがあります。
「亀頭直下埋没法」は、亀頭の直下に傷口を作ることで、傷口とツートーンがわかりづらい美しい仕上がりとなりおすすめです。
主な包茎手術4種類の費用相場
包茎手術 | 費用相場 |
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環状切開術 | 50,000~100,000円 |
亀頭直下埋没法 | 100,000円~300,000円 |
陰茎根部切除法 | 100,000円~300,000円 |
切らない手術 | 50,000円~200,000円 |
自由診療の場合費用はクリニックによって大きな差があり、地域によっても相場が変わってきます。
術式は「亀頭直下埋没法」がおすすめですが、症状によって合う手術も変わってくるためクリニックでしっかりと主治医と相談し納得できる方法を選びましょう。
包茎手術のメリット・デメリット
包茎手術のメリット
- 臭いや垢が軽減できる
- 病気を予防できる
- 早漏を改善できる
包茎手術のデメリット
- 手術費用がかかる
- 手術跡ができる
- 感度が落ちると感じる場合がある
しかし、傷跡が目立たない術式を選ぶことは可能です。
また、包茎であることで起こる臭いや垢などが解決し、そこから発生しやすい皮膚病や炎症による排尿障害などの病気を予防することもできます。
包茎手術は保険適用になる?
保険適用となる症状 | 保険適用となる術式 | |
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真性包茎![]() |
カントン包茎![]() |
作図法![]() |
【保険適用条件】
・真性包茎
・強度の絞約型包茎(カントン包茎)
真性包茎とは、陰茎の勃起時に包皮が亀頭を覆い手で剥がすことができない状態。カントン包茎は、包皮が亀頭の頭部に引っかかっている状態です。これらの包茎で排尿障害や感染症などのリスクを高める場合には、保険適用になる場合があります。
保険適用で手術をする場合には、術式が選べないため基本は「環状切開法」となり傷跡やツートーンが目立ちやすくなります。また、手術に失敗した後の保証はありません。
つまり、保険適用の包茎手術は生活に支障がない程度の機能を回復させることが目的で、そこに快適性や見た目の美しさなどは考慮されていないことになります。
このため治療費用が高くても、包茎手術は経験や実績が豊富な自由診療のクリニックで行うのがおすすめです。